ご挨拶が少し遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。
公私ともに様々なことがあり、しばらく投稿が途絶えておりましたが、やっと日常がもどってきましたので、発信を再開します。
いまフジテレビ問題が大きくなっていますが、企業の慣習や文化というのは、一度できてしまうとなかなか変えられないのかなということを感じています。
パワハラやセクハラの問題というのも、問題意識がないところで繰り返されがちです。そしてそれが当たり前となると現場からの自浄作用も働きにくくなってしまうものです。
これは過去にあったケースをやや改変してお伝えしていますが、営業成績をすべての職員が見られるように公開されているのがプレッシャーになっているとの話をされた方がいました。そのかたは育児時短勤務で、自分では一生懸命やっても、働ける時間が限られるので、契約件数がどうしても少なくなってしまうようでした。それでも、事情がよくわっかっていない本部の職員から、「なんでそんな成績なのか、成績が悪いから君の意見はきけない」というようなことを言われてしまうという話がでました。成績の悪い人に奮起してもらう効果があるのかもしれませんが、学校で生徒全員の成績を発表することがなくなった経緯を考えると全員の営業成績を誰もが見られる状態にするのはいかがなものかと思ったものです。現場で働いている人たちはそういうものだと思っているようですが、何らかの事情でパフォーマンスが低くなることというのはあると思うのです。例えば家族の病気であったり、本人の病気であったり、事件に巻き込まれたり、生きていればいろいろなことが起こります。だからそのような状況もわからないままで全員の成績を発表され、それだけで評価されるような状態となっているということは、問題だとおもうのです。
その企業が現在どうかわったかはわかりませんが、会社の営業成績をあげるために、職員のやる気をだす目的なら、トップ10の発表をしてあとは部署ごとの上位を発表するなど、職員がお互いに助け合いの気持ちが働くような発表の仕方もあるかと思います。実際、業績が伸びている企業とかはそのような協力関係ができるような仕組みを構築しており、ノルマで縛って脅しをかけるようなやり方は一時的に成果がでても長続きしないことが明らかになっています。そう考えるとプレッシャーのみが強まる成績発表の仕方は、会社にとっても、なんらかの原因で成績が振るわない社員の双方にとってマイナスとなっていると思われます。どの企業でも社員が自由に建設的な意見がいえて、協力関係がつくりやすい環境を整えることは生産性向上に役立つします。それを実行していくためには、慣習という壁をうまく打ち破ることが必要だと思います。
フジテレビのニュースをみながら、慣習とされている闇があきらかになって、いい方向に変化していくといいなと思っている今日この頃です。
当研究所はコミュニケーションの深化をとおして、働きやすい職場と生産性の上がる職場構築に貢献していきます。そして職員みなさんの幸福感を高めていきたいと思っています。今年もよろしくお願いいたします