#13:熱中症予防とストレス

メンタルヘルス対策研究所の高橋です。メンタルヘルス対策に関するあれこれを情報発信しています。皆さんの日ごろの社内の健康管理やメンタルヘルス対策、ストレス対策に参考にしてもらえると嬉しいです。

毎日暑いですよね。急に熱くなった時、湿度が高いときは熱中症のリスクがあがります。まずは涼しい環境で過ごす工夫が一番です。暑さは物理的な体へのストレスです。快適な室温は25度から28度といわれています。環境省はクールビズの観点から28度を推奨しています。湿度は50-60%が推奨されており、扇風機やサーキュレーターを使用して空気を循環させることで室温を一定にできますし、風があたることで涼感を感じることもできます。

快適な睡眠のためには26度程度に室温を下げたほうが、脳がしっかり休息できるといわれています。脳は23-24度ぐらいの低温を好むといいます。なんだかコンピューターや電子機器が高温では作動しなくなることに似ていて面白いですね。体の適温は27度ぐらいなので、環境への負荷を度外視するなら、少し涼しめの室温にある程度布団を使用することがいいといわれています。睡眠の一番の目的は脳の休息なので、しっかり休みたいところです。ただし、快適な温度や湿度はそれぞれ人によって違いがあるので、快適な環境を意識しながら調節してください。

熱中症予防のためには、以下の5つが大事です。

  • 涼しい環境:エアコンのある室内ですごす、日陰で休む、体を冷やすことが熱中症予防には一番大切です。
  • 適切な水分補給:こまめな水分摂取、電解質の補給も大事です。
  • 適切な服装:通気性の良い服装、帽子や日傘の使用が勧められます。
  • 休息:仕事やスポーツで暑い中労働や運動をするときは適度に休息をとりましょう。無理は禁物です。
  • 体調管理:十分な睡眠と栄養をとり、体調不良時に無理をしないことが大事です。

先日、まだ夏風邪が完治せず、咳が出るなという状態で炎天下ゴルフをすることになりました。氷嚢で冷やしたり、こまめな水分摂取をしたり、木陰や日傘の使用を欠かさずしたりはしましたが、夕方には軽い熱中症になったようで、頭痛、嘔吐が出現してしまいました。その後エアコンのきいたところで体を氷嚢で冷やしながら、十分なスポーツドリンクをのんで事なきを得ましたが、油断大敵です。特に帰りの車にのったところで具合がわるくなったので、炎天下に駐車した車のなかもかなりの高温なので、注意が必要だと思いました。今年はいままでになく暑いので、皆さんもお気をつけください。

日頃ストレスが多く、睡眠が安定していない人も気をつけてください。ストレスが強いときは自律神経も乱れがちで、体温調節機能や発汗作用がわくるなることもあります。健康なときより、熱中症のリスクは上がりますので、体調を見ながら無理をしないようにしましょう。

おかしいなと思ったら、早めの対処をしてください。それでも改善しない場合は医療機関を受診してください。冷却や点滴等によってはやく治療すれば予後もよくなります。

無理な我慢や対処の遅れは、意識障害や死亡につながりますので、正しい知識を確認しておきましょう。(厚生労働省:熱中症予防のための情報・資料サイト)https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/index.html

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